IOD（インプラントオーバーデンチャー）とは？入れ歯とIODの違いを解説
IOD（インプラントオーバーデンチャー）は入れ歯でありながら、インプラントで支えられています。インプラントに“ロケーターアタッチメント”と言われるものを取り付け、入れ歯とインプラントを『カチッ』と固定します。
患者様の中には、通常の入れ歯とIODの違いが分からないという方のいらっしゃることでしょう。通常の入れ歯とIODの違いは何があるのでしょうか？今回は、IODについて詳しくご紹介いたします。
IODと入れ歯の違い①：強度の違い
通常の入れ歯は、粘膜で支持されています。部分入れ歯を使用している方は咥内に残っている歯＋粘膜で支持されています。IODはインプラントに支持されています。そのため、噛めるレベルがそもそも違います。しっかりと支持されているため、お話中・お食事中に入れ歯が外れることはありません。
通常の入れ歯は、ポリグリップ等を使用しないと簡単に取れてしまう方が多いです。食べ物が入れ歯に詰まって痛い・入れ歯が動いて歯肉を痛める方も多いです。その都度歯科に通院・調整が必要になります。
IODはインプラントのメンテナンスは必要になりますが、通常の入れ歯に比べ安定感があるため、痛みが少なく、不快感を抱くことは少ないです。
IODと入れ歯の違い②：見た目の違い
一般的な部分入れ歯は必ず、“クラスプ”と言われる金具があります。保険外の部分入れ歯でもバネの様なのは必ずついています。IODはその金具がありません。そのため、見た目がすごくきれいです。
IODと入れ歯の違い③：費用の違い
インプラントの埋入が必要になるため、インプラントを入れた本数＋ロケーターのお費用がかかります。その他、ロケーターは消耗品なので、交換が必要になります。お費用の詳細は当院HPにてご確認ください。
IODと入れ歯の違い④：作成方法の違い
通常の入れ歯は型取りしてから５～７回程度の来院が必要になります。（入れ歯の大きさによって、異なります。）IODはまず、インプラントを埋入します。下顎なら、最低２本あれば、IODが可能です。
その後骨とインプラントが結合するのを待ち、入れ歯を作成していきます。骨とインプラントが結合するのに、下顎は３～４ヶ月、上顎は６～８ヶ月かかります。完成するまでは今まで使用していた入れ歯を使用して頂きます。そのため、完成までは、時間が必要になります。
IODと入れ歯の違い⑤：お手入れの違い
通常の入れ歯と同様にIODは患者様ご自身で取り外しが可能なため、ご自宅で簡単にお手入れ
することができます。歯磨きの際、インプラントの周囲や、入れ歯に付着した汚れをきれいに落とすことによって、常に清潔な状態が保たれます。ただし、インプラント周囲炎を防ぐには歯科医院でのメンテナンスは必須になります。インプラントのメンテナンス、IOD・入れ歯のお手入れ方法は当院の知識豊富な衛生士よりご説明・ご指導させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。
従来のIODは、“不具合が多い”と言われていました。その原因には入れ歯とインプラントを繋ぐ、アタッチメントの不具合が多かったからです。アタッチメントにも種類があります。
バータイプ
インプラント同士をバーで連結し、入れ歯側に取り付けた部品にセットすることによって、クリップで留めるように固定します。
ボールタイプ
入れ歯と接する部分がボール状になっていて、ホックで留めるように固定します。
マグネットタイプ
入れ歯と接する部分が磁石のようになっていて、磁力で入れ歯を固定します。
これらのタイプは着脱方向が難しかったり、制約があったり、一度作成すると力の調整が難しかったり、と不具合がありました。装置が大きいので入れ歯がうすくなってしまい、入れ歯が割れてしまうこともあります。
当院で使用しているのはロケーターアタッチメントといわれるものです。ロケーターアタッチメントは、入れ歯を外したときの構造がシンプルでご自身でのお手入れも他のアタッチメントに比べ、カンタンにできます。そして、万が一壊れても、修理に時間がかからずカンタンです。
そして、ロケーター自体が薄いので、入れ歯に厚みができ、入れ歯が割れにくいです。ロケーターにも種類があり、簡単に強度の調整ができます。ただし、どの種類のアタッチメントも消耗品ですので、3ヶ月～1年に一度交換が必要になります。アタッチメントの交換により、強度を保つ事ができます。
実際ご使用頂いた患者様からは、「おせんべいが食べられるようになった！」、「お食事のストレスが減った！」、「外れる心配がなくなった！」と満足の声を多く頂いています。
まとめ
IODと入れ歯の違いを解説いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
「インプラントにしたいけど、本数が多くなってしまう方」
「All onにしたいけど、費用を抑えたい方」
「最低限の外科手術を望まれる方」
入れ歯のデメリットを解消できるIOD(インプラントオーバーデンチャー)がおすすめです！ご不明な点等ありましたら、お気軽にお問い合わせください。
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